宇芸神社(うげじんじゃ、旧字体:宇藝神社)は、群馬県富岡市神成(かんなり)にある神社。式内社で、旧社格は村社。
祭神
- 倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
歴史
社伝では、天武天皇の御代の白鳳年間(7世紀後半)の創建とされる。現在の社地は本来赤城神社が鎮座した地で、宇芸神社は元は西方の吉田池の辺りにあったという。
延長5年(927年)成立の『延喜式』神名帳では上野国甘楽郡に「宇芸神社」と記載され、式内社に列している。
『上野国神名帳』一宮本および群書類従本では上野国鎮守12社に「従一位 宇藝大明神」を挙げ、当社に比定されている。他方、総社本では鎮守10社に含まれていない。甘楽郡の項には一宮本に「従一位 宇岐大明神」、群書類従本・総社本に「従一位 宗岐明神」という神名が見える。尾崎喜左雄は鎮守社と郡別の項の神社を別とみて、後者を曾木神社(富岡市曾木)にあてている。
天明年間(1781年 - 1789年)に火災で焼失し、現在の社殿は享保元年(1716年)4月に再建されたものという。
祭日は11月3日だったが現在は4月3日と10月15日。
境内
- 本殿 - 一間社流造。
- 拝殿
- ムクロジ - 樹高14m、樹齢約300年。富岡市指定天然記念物。
- 境内社
- 赤城神社
- 高靇神社
- 産泰神社
- 神明宮
- 三嶋神社
- 富士神社
- 琴平宮
- 北斗神社
- 大雷社
文化財
富岡市指定文化財
- 天然記念物
- 宇芸神社のムクロジ - 2010年(平成22年)4月28日指定。
脚注
参考文献
- 尾崎, 喜左雄『上野国神名帳の研究』尾崎先生著書刊行会、1974年12月10日。doi:10.11501/12266236。 (要登録)
- 本多, 亀三『群馬県北甘楽郡史』田村安太郎、1928年11月1日。doi:10.11501/3440451。 (要登録)
関連項目
- 上野国の式内社一覧




