片山 佃(かたやま つくだ、1899年〈明治32年〉12月1日 - 1994年〈平成6年〉)は日本の農学者。
来歴
熊本県立玉名中学校(1918年卒業)、第七高等学校造士館を経て、東京帝国大学農学部を卒業した。
農林省農事試験場鴻巣試験地勤務から、1936年に九州帝国大学農学部助教授となり、1939年に教授に昇任した。太平洋戦争中の1943年12月から翌年7月まで、南方軍総監部付を兼務して、占領地域の農業指導にも当たった。1963年に定年退官し、名誉教授となった。
業績
イネ科植物の分蘖(ぶんけつ)した茎と主茎の間で、縦に並んだ葉(同伸葉)が同時に規則的に生じることを1951年に報告し、「同伸葉理論」と名付けられた。片山は勤務先の農業試験場で、上司に隠れて勤務外でこの研究をおこなっていた。
ムギの分蘖に関する研究で、1947年に日本農学賞を受賞している。
脚注
参考文献
- 熊本日日新聞社『九州人国記』熊本日日新聞社、1966年
- 昭和農業技術研究会・西尾敏彦(編)『昭和農業技術史への証言 第7集』農山漁村文化協会〈人間選書〉、2009年



